居酒屋（ダイニングバー・バル）売却のポイントと事例

居酒屋（ダイニングバー・バル）は居抜きで売却しやすい？

居酒屋居抜き物件は検討者が多く、売却しやすい物件です。
居酒屋自体の出店希望者が多いことに加え、他業態でも使いやすい設備が整っているため異なる業態の出店希望者からも高い人気があります。

１つ注意したいのは、ミスマッチが起きやすいこと。
居酒屋の居抜き物件は多種多様です。リーズナブルさが売りの赤ちょうちん系から個室メインの落ち着いた雰囲気の店舗まで様々。また、和風だと居酒屋、洋風をダイニングバー・バルなどと呼び分けることもありますが、どちらの場合も包括して居酒屋と呼んでいることも。幅が広いために、ミスマッチが起きやすい状況です。
居酒屋の居抜き売却は入居希望者へ正しい情報が伝わるアピールが大切。写真の公開も有効な手段です。ミスマッチを起こさない配慮がスムーズな売却への近道になります。

居酒屋の居抜きは、居抜き物件の中で一番のボリュームゾーン。他業態への転用性も高いため、飲食店の居抜きで出店を考えている方のほとんどがチェックしています。検討者が集まりやすく、高額・スピード譲渡の事例も多くあります。

居酒屋（ダイニングバー・バル）居抜き売却の成功事例

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居酒屋（ダイニングバー・バル）高額・スピード売却３つのポイント

（1）厨房機器・内装がそのまま使える
入居者にとって、居抜きを使うこと１番のメリットは初期投資の軽減。飲食店で基本的に使われる機器、製氷機・食洗機・フライヤーなどを譲渡物品に含めることで、成約率アップ、造作売買の価格も上げることができます。内装を『そのまま』使えれば、高額売却のチャンス。居抜きの内装工事費は前の店舗がどこまで使えるかにより、大きな差が出ます。１坪あたり５万円済む場合もあれば、５０万円かかってしまうことも。１５坪ほどのお店でも、５００万円以上の差がつく可能性があります。そのため、入居者は『そのまま使える』店舗を必死に探しています。また、工事を軽くし、削減できるのは工事費用だけではありません。工事期間も短縮でき、営業できない期間のロスも減らすこともできます。厨房・内装がそのまま使えることを入居者にアピールするために機器類の手入れ、店内の清掃はまめに行っておきましょう。『厨房機器が故障しているんだけど？』故障した機器類をそのままにして譲渡に成功しているケースもあります。その際ポイントになるのがアピールの仕方。営業の末に壊れてしまった場合は、「●年の営業実績」という経営期間をプッシュ。入居者へ長年経営できるイメージを持ってもらい、開業の不安を軽減。売却に繋げます。 ※壊れていることを隠したまま売却すると、後々トラブルになります。正しい情報を入居者に伝えましょう。

（2）転用性：他の業態でも使いやすいか
多種多様な料理を提供することが多い居酒屋。設備が整っており、居酒屋以外の飲食業態からも人気があります。ラーメン店、カフェ、定食屋など、様々な業態の出店者へ売却が成功しています。重飲食可の店舗は、ラーメン店・焼き鳥・カレー店からの需要があり、高く売りやすい物件です。洋風の綺麗な雰囲気の店舗はカフェやダイニング、イタリアンなどから人気があります。検討できる業態が多いほど、高額・スピード売却はしやすくなります。入居者募集時に「イタリアン・ダイニングとしても使用可能」や「グリスト、ダクト完備！重飲食OK」など、より多くの入居者の目にとまるようにアピールしましょう。

（3）内覧会を実施し、売却額をアップ
使い勝手の良さから人気物件になることが多い居酒屋。複数の検討者がいる場合、内覧会を実施することで高額売却へ繋がります。居抜きの売却の大前提は、売主が「弱い立場にならないこと」。売主は賃貸借契約で解約時のスケルトン戻しの義務を負っている場合が大半。入居者もそれを知っているため、「待っていればタダで造作が手に入るのでは？」と考えます。そうすると、売却することができません。そこで重要なのが、１名ずつの内覧ではなく、複数名が同時に確認する内覧会。自分以外にも検討者がいることを入居者に知ってもらいます。「他の人に取られたくない」「指値では買取ができない」という思いから、検討者の中で競争が起こり、高額で売却することができます。内覧会時には、店舗のプラスポイントを伝えましょう。「エアコンは半年前に変えたばかり」「事業所が近く宴会が入る」「ランチは２回転している」など。入居者が「ここで経営したい」と思うことをぜひ話してください。