飲食店から美容室へ業態転換。造作不要なのに300万円で売却できた理由とは(渋谷)
- 東京都渋谷区
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渋谷でも落ち着いた雰囲気のある、宮益坂上エリアにある飲食店の売却相談。
新規出店が決まり、この店の人員を新店舗に異動させるため既存店を売却することに。
同業種へ譲渡することが多い、居抜き物件の譲渡。
今回は飲食店の造作設備を美容室出店の方が買い取った少し珍しいケースです。
もちろん飲食店の造作(厨房設備・カウンター・テーブルなど)を買い取っても、美容室ではほぼ使えません。
それでも居抜き買い取りに踏み切ったのは、エリア特性と物件スペックに秘密があります。
新規出店のため店舗を閉店
渋谷駅徒歩3分、宮益坂上近くの4階店舗。
窓面も多く並木を眺められる、落ち着いた雰囲気のお店です。落ち着いた雰囲気でありながら、肉料理を手頃な価格で食べられることもあり、人気のお店でした。
大規模店舗へ出店が決まり、ベテランスタッフをそちらへ異動することに。
人材が不足するため、既存店の閉店を決めたのです。
居抜き店舗として売却すべく、取引実績が豊富な弊社へご相談いただきました。飲食店を美容室へ譲渡
募集を開始してから2カ月で譲渡が完了。
渋谷といえばセンター街など、繁華街のイメージがあります。しかし本物件は宮益坂上からほど近く、少し落ち着いたエリア。
そのため、レストランや美容室など、静かな場所で出店を検討する方から多くの問い合わせをいただきました。
最終的に契約をされたのは、飲食店ではなく美容室を展開する法人様。
居抜き物件の最大のメリットは、造作設備をうまく活用し、改装など出店費用が抑えられること。
しかし異業種になると話は変わってきます。
造作・設備はそのまま使えません。
今の内装を解体したうえで工事を行うため、ときにはただのスケルトン物件より工事費が高額になってしまうことも。
水回りのインフラ設備がポイントに
今回のケースの場合も、業態が異なるため造作部分は使えませんでした。
しかし、インフラ(基礎設備)スペックはそのまま美容室を開業しても問題なし。ここが大きなメリットでした。
美容室の出店で最も重要なのは、水回りの工事がきちんとされているかどうか。
排水設備のない物件で美容室を出店するには、給排水の配管を入れなくてはなりません。そうなると床を全部めくり上げて基礎工事を行う必要があります。
今回は美容室で使用できるレベルの給排水設備があったため、インフラ面の工事が必要ありませんでした。
売主様ご希望通り300万円での譲渡が成立。
居抜き物件の造作譲渡価格は、造作の価値だけではありません。
出店者からみた総合的な魅力で判断されます。今回は水回りのインフラに加え、宮益坂の立地も高い評価を受けました。
入居者(買主様)は美容室を首都圏に展開している法人様。
渋谷エリアで出店を考え、物件を探していました。理想に近い立地条件の物件に出会え、買い取りを決断されました。
店舗のインフラまで分かる居抜き専門業者に依頼すべき
異業態の居抜き売却を成立させるには、どちらの業態にも精通している居抜き業者の存在が必須。造作だけではなく、ガス、電気容量、配管状況インフラ面も買い取りの検討材料となるからです。
業態ごとに必要な容量を把握している必要があります。
スムーズな居抜き売却のために、実績がある居抜き業者を選ぶことをおすすめします。
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